Question
グリーン上でバックスピンが掛かりきれいに戻ってくる球という
のはプロにしかできないような高難度の技なんでしょうか?
戻ってくるためには想像以上にもっと強烈なバックスピンが必要
なのか、そもそも打ち方自体がなってないのか、それとも練習場
の芝の材質等からして難しいのか、いろいろ考えてると埒が明か
ない意味でキリがありません。
バックスピンで戻す球を計算で狙って打つのはやはり上級者でな
いと厳しいでしょうか?
Answer
バックスピンは柔らかいグリーンであれば 8000 回転ほどあれば
戻るかと思います。ただ、条件があります。
まずグリーンが柔らかい事、ボールがスピン系、クラブが MB か
ハーフキャビティー、溝がある程度ボールを噛む形状、そしてパ
ワーやダウンブローで打つ必要があります。
中には違反クラブがあり、溝の幅を広くしたり、スクエアグルー
ブと言う溝が直角に切られた形状などは球を良く噛むのでスピン
が掛るのですが、合法クラブの場合はスイートスポットが小さく、
真芯に当てて球をつぶさないと戻るほどのスピンは掛かりません。
PGA選手で遊びで誰が一番戻せるかと言うゲームをやっていた事
がありトップ選手達は 10m ほど戻していました。
彼らはグリーンがコンパクション 25 と言う硬さだと 7 番アイア
ンは 4 m 転がるのが平均だといいます。
軟らかいグリーンならその場で止まるか、中には戻すほど止まる
事があるのですが、マスターズのような厳しい設定下ではいかに
バックスピンが掛けられるかも実力となります。
しかし、タイガーウッズはボールは落ちた場所に止めるのが理想
だといい、試合ではほとんどバックスピンで戻しません。
グリーンの傾斜などで受けグリーンでバックスピンを掛けると、
どのくらい戻るか分からず、ガルシアが3回連続でバックスピン
で戻し過ぎて手前の池に落とした事があります。
彼は後のインタビューで3回とも完璧なショットだったのに・・
と言っておりタイガーウッズの理想論とは違うコンセプトだと言
う事が分かります。
受けグリーンで柔らかい場合はスピンコントロールと言って、コ
ントロールショットでバックスピンの少ない球を打って、その場
で止める事が理想で、池に落としてまでスピンを掛ける必要はあ
りません。
アマチュアはそのレベルではありませんが、飛距離やスピン量を
減らしたコントロールショット1 種類とフルショット の 2 種類が
打てればほとんど問題ないと思います。