笹生選手のスイング

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全米女子オープンで優勝



Question

笹生選手のスイングですが、マキロイのように腰を回さずに上半

身を捻転させてトップの形を作っています。

これはどんな理由があるのでしょうか?

 

Answer

この30年間、日本人はこの腰を止めて打つ世界レベルの打法に
気が付かずにいたのですが、笹生選手がやっとマキロイに憧れる
時代になって真似るようになりました。

 

欧米ではタイガーが出現した30年前からこのワインディングと

いう手法を使っており、それが一般的で長年主流となり、教科書

になっていたのですが、最近はチャンプなどがわざと腰を回して

打つようになり、またクラシック時代の打法を再現するようにな

りました。

 

腰を止めて上半身を巻き上げるワインディング、捻じり上げるコ

ルキングとも言われている技術は、まず軸がゆるまずにブレが少

ないために、ミート率が上がります。

 

そして、捻転差によってエネルギーがタメられてパワーも出るた

め欧米男子はこの技術を長年取り入れて組み込んでいました。

 

ダウンスイングの時に縦に降ろす時間と回転している時間の割合
を微妙に計算すると、少しでも縦の時間が長い方が飛びます。

 

この割合が毎回ズレて芯を外しますので、ローヒールかハイトウ

に当たるのがトッププロのミスで、この時間的な割合は体が緩ん

でいるほど大きく、縦距離が安定しません。

 

したがって、特にアイアンのコントロールショットや寄せなどは、

この腰を止めて張りを大きくして打つ事で距離感が安定し、ばら

つきが少なくなる事で、世界レベルのゴルフはこれが定番となっ

ているのです。

 

ケプカのDRですが、テイクバックで腰がほとんど回っておらず、

より捻じり上げの力によって捻転差が大きくなり、張りの大きさ

によっても飛距離を稼いでいます。


世界レベルのトップ選手は99%がこのワインディングを組み込

んでいますので、そろそろ日本のゴルファーも取り入れる時期だ

と思っていました。

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