コースだと打ち方がちがう

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コースと練習場の間には壁がある

Question

練習場だとアイアンまずまずなんですが、コースに行くと、

打ち方を忘れてしまいます。

スコアを気にして緊張してうまく打てなく、又スコアを崩

す悪循環に陥ってます…

アドバイスください

 

Answer

コースではスタート前に練習しますか?
それとも、ストレッチしてパターの練習だけですか?

 

まずは、ストレッチをして可動域を広げ、短いクラブから徐々
に打って体を温めて感覚を思い出す作業が必要です。

まだ、同じスイングを3年掛けて定着させていない方は特に時

間を掛けて立ち上げます。

 

まずはコントロールショットのショートアイアンを何発か打っ

て、フルショットは切り替えの連動、腰の開き、レッグアクシ

ョン、そして全ての動作を確認してタイミングやリズムを合わ

せ、素振りをしてから球を打ち、方向調整やバランス調整を行

っていつものショットが出るようにします。

 

立ち上げを失敗すると丸一日違う打ち方になったり、忘れて変

な打ち方をしたり、延々といつもの打ち方ができずに終わって

しまう事もあります。

 

常に油断せず、慎重にそして大切に立ち上げてからラウンドす

る習慣をつける必要があります。

 

ただ、お遊びゴルファーの中には練習すると下手になるとか、

握らないと真剣に出来ないとか、お酒を飲みながらワイワイプ

レーする人がいますが、彼らは目的が違いますので好きにすれ

ば良いのですが、少しでもスコアアップされたいのでしたら、

ゴルフをスポーツとして取り組む姿勢が大切です。

 

ゴルフは再現性ですので、同じ動作で同じ事を何度も出来るよ

うにする事です。

野球や卓球のように素振り 1000 本の世界に入る必要があるか

と思います。

 

スコアを上げる飛距離アップ

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スコアアップか飛距離アップかによって習得内容が違う

Question

スコアアップの為に、飛距離アップの方法を教えて下さい!
因みに、ヘッドスピードが 43 しか無いので、せめて 46 迄、

上げたいです!


Answer

逆に質問ですが、質問者さんは 6200Y のコースで 66 が出

せるのに、7200 Y のコースだと 76 がベストだと言う状況

でしょうか?

 

この場合はスコアをアップするために飛距離を伸ばす必要
があり、7200 Y のコースで 66 を出すにはあと 40~60 Y

ほど欲しいところです。

 

でなければスコアを上げるための飛距離と言う物はありま

せん。
飛距離を出すのは再現性で、短いコースでしたらショット

が安定すれば今のままで 66 は出せます。

 

ヘッドスピードが 43 あれば250 Y は出るでしょうから、
6500 Y 級でも十分です。

スコアをまとめるには 3 分の 1がバーディー、 3 分の 1が

バーディー逃しのパー、そして残りの 3 分の 1 が寄せワン
のパーなら 66 になります。

 

と言う事はパー 5 の内 3 つはバーディーを取れますのでパ

ー 4 の 10 ホールのうちの 3 ホールでバーディーを取れば

良いと言う事で、飛距離アップは必要ありません。

 

また、飛距離を 270 Y にしても、バーディーが一つも取れ

なければ最高 72 にしかなりません。

 

スコアを上げたいのか、飛距離を伸ばしたいのかによって
習得内容が違う場合もあると言う事です。

 

スコアは良いからとにかく飛距離だけ伸ばしたいと言う事
でしたら飛ばしの技を組み込めば良い事です。

 

飛ばしの技とはバンプの引っ張り合い、腹筋での圧縮、左

脚の蹴り戻し、グリップエンドの刺し、腰引きに寄る開き、
右脚の蹴りと押し込みなど、15種類ほどの技術的な動作
を組み込んで、タイミングやバランス調整を行い、効率を
上げて定着させれば最大 100 Y以上は飛距離が伸びるはず

です。

 

想像を絶する動作の連動で信じられないパワーを出す技術

が世界のトップクラスには存在しますので、まずはその技

術の実技を受講される事をお薦めします。

 

 

切り返しからの始動は

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欧米打法は切り返しで最大の力を使う

Question

トップからの右半身の始動はどこからでしょうか。
どういう順序になりますか?
自分的には、膝かおなかのような気がするのですが、違い

ますか?


Answer

欧米打法はバックスイングとダウンスイングが繋がってお

り、リゾートスイングや日本打法のようにトップで一度止

まって、そこから再始動と言うスイングではありません。

 

欧米のトップ選手達のスイングはテイクバックの上昇とダ

ウンスイングの動作の両方が重なり合い、その度合いは選

手によって異なります。

 

これはヘッドが上昇しているのに体重移動やヨジリ、また
ヒップスライドが始まっていて、トップで引っ張り合う事

によって張りを最大限にする目的があります。


これによって全身の筋肉にパワーをタメる事ができます。

完全にトップに到達してからダウンスイングを開始するの
と到達する前にダウンスイングが始動されているのとでは
20Yほど飛距離が違います。

 

松山選手のように、トップで完全に静止し、また新に始め

ると言った打法は欧米には存在せず、ドリルで止めさせる

事で、矯正する時などにしか使いません。

 

トップで引っ張り合って張りを強くする事でブレが少なく

なりパワーが出ますので、松山選手はトップで休憩すると

か、シャワー入って来れるなどとからかわれていました。

 

切り返しはトップで左の肩やヘッドが一番奥で腰がスライ

ドを始めていてぶつかります。
ぶつかる直線にヨジリによって腰が逆捻転を始めており、

同時に体重移動も開始しています。

 

このタイミングで体重は移動を開始していながら手は上げ

置き状態、ヘッドはレイトコックで一番奥、左肩は最大に

回転して最下点に落とし、引っ張り合いのタメがあるため

に左肩が一瞬止まります。

 

この止まっている時間が長いほとタメのパワーが大きく、

より飛距離が出ますので、ゆったりとしたスイングに見え

るのはこのトップでの引っ張り合いの時間にあります。

 

この動作は見た目ではどれだけ力が入っているのか分かり

ませんので、間合いを大切にだとか、一回止まってなどと

言う指導が日本にはありますが、実はその時に大切なエネ

ルギーをタメているのです。

 

この動作は恐らく難易度としては最高に高い技術で、実技

でも諦めてしまう人がいるほどです。

恐らく日本のプロでもできている選手はほとんどいないの

ではないでしょうか。

 

 

番手間距離は曲げ球で?

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ケプカの番手表

Question

バーディーを取るためのアプローチで、番手間で曲げ球を

使う時の法則や定石みたいなものはありますか?

また、短距離だと飛距離がさほど変わらないのですが、何

で番手間を出すのでしょうか?

 

Answer

ピン位置が右後方で190Y 先の場合、7 番で 185 Y、6 番で

200Y の番手表だと、7 番で軽いドローで打てば 190Y は

出るのですが、この場合は 6 番のフェイドにします。

 

これによって打球は短くなり、グリーン中央に落ちてから

右奥に向かって(グリーンが平だったとすると)転がって

ピンに近づいて行きます。

 

もし、曲がりが悪く、すっぽ抜けてもグリーンの左のロン

グサイドに落ちますのでボギーは避けられます。

 

それに対し、あと 5Y なのでドローで攻めた場合、万が一

真っ直ぐに行った場合ショートサイドなのでその次のショ

ットが寄らずにボギーの危険性があります。

 

フェイドで 10Y 短く打つ引き出しを武器としてしまえば、

このようなケースでも安全でバーディーを取り行く、また

ミスってもボギーは免れる事になります。

 

また、残りが 100Y 程度の場合にはグリーンの硬さにより

ますが、硬い場合にはフルショットで出来るだけ高く上げ

て止める打球を選択します。


バックスピンも 9000 回転以上ないとその場では止まりま

せんので、ダウンブローで球を潰した打球を打ちます。

しかし、グリーンが柔らかい場合には番手を上げてコント

ロールショットで低く打ち、その場で止めます。

 

通常のコースでは 6000 もあれば止まりますので、スピン

もあまり掛けない打ち方でアプローチします。
この辺りの番手間は高さで調節します。

ただ、風の影響が大きな場合には番手を下げてパンチショ

ットで低く打ちます。

 

高さは球の位置や打つ時の手の位置で調節して、番手間は

全く同じ力と速度で打って高さで調整します。

ハンドファーストで打つ打法と、構えた位置でクラブを返

す打ち方の両方を引き出しにしておくと良いでしょう。

 

ダウンブローの理屈

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ハンドファーストで構えると最下点は先にある

Question

アドレスでヘッドはボール後方にあります。
身体の軸を固定してダウンスイングを行った場合にクラ

ブの最下点がボールの先に来る理屈を教えてください。


Answer

アドレスでシャフトが斜めになっていて、この状態でク

ラブを返すと最下点は球の先になるのが原理です。

しかし、リリースが早かったり、ハンドレイトになると

ダフったり、滑り球が出ます。

 

それを防ぐためにも体重が移動し、ハンドファースト

を上げ、手首を使って手とヘッドの間の時間差を作ると

ヘッドは手前に落ちてダフリ難くなります。


したがって、ウッドなどは球を左に置く事から、シャフ

トはほぼ真っすぐになって当たるので、ウッドでターフ

はあまり取れません。

 

スイングはレイトヒティングで飛距離が出ますので、手

が自分の体を通り過ぎてからクラブを返すくらい左側で

回転させる事でハンドファーストになります。

 

また、ムチの効果として腰と肩との間、手とヘッドの間

などに時間差を作ってそこにエネルギーがタメる事がで

き、ムチのように先端が最後に来るような打ち方ができ

てダフリ難くなります。

 

この原理でヘッドはすぐには落ちずに遅くなるので球を

先に捉えてから地面を掘ります。

これがゾウリと言われるターフです。

 

急ぎ打ちをしたり、右手でヘッドから下そうとしたり、

時間差や体重移動がないとヘッドが手前に落ちてザック

リとなりますので要注意です。

起き上がり打法の方が飛ぶ

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実は、起き上がり打法より圧縮打法の方が飛ぶ

 

Question

何十年身に染み付いたスイングになっており、だめと言わ

れる起き上がり現象です。

起き上がりがダメなことは分かります。
良い日はいいのですが、ダフリトップは一定頻度で出ます。

 

ただ、起き上がりで飛距離が落ちると言われる悪い要素の
意味があまり理解できないのです。

吹き流しまで行くことが多いですし、前傾をキープしたス
イングの方が慣れていない事もありますが飛びません。

 

何か根本的に理解が間違っているかと思い、質問させて頂

きます。


当方年齢40代、歴20年、HC11、170センチ、70キロです。


Answer

起き上がり打法は中期の頃に流行った背筋を使う持ち上げ
などの力で打つ打法で、かなりの練習量と年月があれば再

現性が上がってプロ級になる可能性はあります。

 

ところが、クラシック時代やタイガー以降は逆に圧縮して

弾き出すと言う打法で、実はこの方が飛ぶのです。

 

単に起き上がらないと言う打ち方もありますが、その打法

ではなく、体のバネを使って弓矢のような作用で打つ事が

できる打ち方があります。

この打ち方の正しい打法を習得すれば 300 Y 超の可能性が

あります。


それよりなにより軸がブレないのですからバラつきがなく

なり、最短で再現性が上がり、完成した時には精度が上が

ってバーディーラッシュと言う内容になります。

 

最近の欧米の選手を見てください。
実際に10cmほど沈んで打っている人が何人もいます。
これは圧縮して体を縮めて弾き出すパワーを使っている事

で背筋ではなく腹筋を使って圧縮しています。

 

実際に前傾が深くなって沈む必要はありませんが、浮き上

がりや伸び上がりを消す分だけ沈む感覚で打つと、そのパ

ワーを感じる事ができます。

これは体を反らせ、捻じり、収縮するという体全体にエネ

ルギーをタメる方法で、打つ時ではなく切り返し時のタメ

に最大の力を使います。

 

ためにしに、トップで左肩を止めて上げずに右肩を下げな

がら腰を開いてみてください。

クルっと肩が回ってヘッドが走り、振り回される感覚があ

ります。

これが圧縮打法で、起き上がって打つ選手は既にアメリ

のレギュラーツアーにはいなくなっています。

 

日本ではまだ中期の打法を教えていますので恐らく圧縮打

法はあまり習う事ができないかも知れませんが、30年前

から欧米ではその打法に進化しているにも関わらず、日本

では単に起き上がらないと言う見た目だけで習得した打法

が広まっています。

この両者は体全体の張りが違いますのでミート率や方向性、

そしてパワーまでもが違います。

 

ただ、20年間も起き上がりで打っておられるので、むし

ろそのままあと10年くらい同じ打ち方をして練習をつづ

ければ再現性は徐々に高まりますので、練習しだいでは精

度を上げる事も可能だと思います。

 

この両者は使う筋肉が違いますので、改造はとても大変で、
10年も掛けて定着してしまった今までの癖を抜くのにか

なりの月日が掛かると思います。

 

よほどの覚悟が必要ですので年齢や体の事も考えて判断さ

れると良いでしょう。

 

どうしてシャットで上げるのか

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左手首は初動で掌屈にする

Question

シャットで上げろと言うのですが、なかなかできません。
なんでシャットで上げるのかその理由とメリットデメリッ

トを教えて下さい。

 

Amswer

シャットで上げるとは左手首をテイクバックの初動で掌屈
(手首を山)にする事で、フェイスがあまり開かない事を
言います。

この形はインパクトの形で、P 1(ポジション1)から P 2

の間で掌屈にして、そのまま上げて、そのまま下して打つ

事で最小限の動きとなります。

 

このシンプルな動作が精度を上げ、ミート率を上げる事に
なりますのでお薦めなのですが、ヘッドは左腕の延長上に

なって、中期の打法よりもフラットになります。

 

フェイスローテーションは昔は 180 度だったのが、シャッ

トにする事で恐らく 140 度程度になるかと思います。

その分動きが少ないのでブレ幅も少なくなります。

フェイスローテーションは大きいほど飛距離は出るのです

がその分方向性が悪くなると言う事です。

 

高速打法時代になって、飛距離はフェイスローテーション

ではなくボディーターンやレッグアクションで出すために、

方向を安定させ易いシャットで振るようになりました。

 

テイクバックでシャットにするには意識する部分が3ヶ所

あります。

左手首、右手首、そしてフェイスです。

 

左手首を意識できる方は左の手首を背屈から初期段階で掌

屈にします。

この場合、左の手の甲を地面に擦りつけるようなイメージ

でテイクバックします。

 

そして左手首に神経が行っていない方は右手を初期段階で

背屈にしてそのまま手首を背屈にしながらオカモチで手の

平を天井に向けます。

 

そして直接フェイス面を意識できる方はテイクバックでは

フェイス面がずっと球を向いたまま上げると言う意識で上

げます。

 

P1 と P2 のなぞりを反復する事で自宅でも練習が出来ます

ので、毎日朝晩 60 回、21 日間連続で練習して下さい。